鏡はここに始まる
外形 | 鋸歯縁 |
装飾 | 象嵌 |
時代・年代 | 二里頭(夏) 紀元前17~16世紀 |
直径・重さ | 21.8 cm 769g |
周縁が鋸(のこぎり)の歯のようになっていることから、鋸歯縁鏡(きょしえんきょう)と呼ばれている。紋様のある画像面を鏡の表面とすれば、ひもを通す孔のある鈕(ちゅう)はこの裏面にあり、X線透過画像によって確認することができる。表面に紋様がある点と、その裏面に鈕がある点が他の銅鏡と大きく異なっている。
青銅鏡としては最古級と考えられるが、姿を映す一般的な鏡とは用途が異なり、光の反射を利用した呪術・祭祀具として使用された可能性がある。
図録1