流麗で華美な細部紋様はすべて手仕事 古の職人技に敬服
外形 | 円形 |
装飾 | 貼銀 |
時代・年代 | 唐 7世紀 |
直径・重さ | 13.1 cm 589g |
紋様を裏側から打ち出した銀板を、円形形の青銅製の鏡の本体に貼り合わせた鏡で、貼銀鏡と呼ばれる。特別な技術と意匠を駆使した華麗で多彩な鏡であり、単なる鋳出しの銅鏡には表現できない一層の装飾性と色彩的絵画的な精華が反映されている。
主要な紋様は、五匹の瑞獣である。瑞獣はおめでたい獣という意味で、獅子(しし)、虎、ヒョウ、馬、オオカミ、羊、ネズミに似ているが、本来どのような動物がモチーフであったのか判断することは難しい。
図録238