八弁の花姿 描かれるは天界の狩人たち
外形 | 稜花形 |
装飾 | |
時代・年代 | 唐 8世紀 |
直径・重さ | 16.4 cm 883g |
鏡形は八個の花弁状の突起がある八稜形で、紋様は円形形の段差により内外に二分される。内側の区画には、二匹の獣と、馬に騎乗して獣を追う二人の神仙(あるいは人物)が旋回している。一段高い外側の区画には昆虫と植物紋が配置される。
狩猟は唐代の支配者層に好まれたスポーツの一つであり、その様子は壁画の題材にもなっている。
思想的背景が希薄で、写実性・装飾性に富んだ図柄が採用されている。社会の気風を反映し、図像は鏡背の空間をゆったりと専有した、優雅で格調をもつデザインである。
図録268