千石コレクションデータベース

螺鈿瑞花紋八花鏡らでんずいかもんはっかきょう

螺鈿瑞花紋八花鏡-1
螺鈿瑞花紋八花鏡-2

麗しい貴婦人を想わせる、シルクロードの終着に降り立つ奇跡の鏡

外形葵花形
装飾螺鈿
時代・年代唐 8世紀
直径・重さ30.5 cm 2560g
螺(ら)とは巻き貝の総称で、鈿(でん)とは何かに埋め込んで装飾することを意味する。特に螺鈿は、ヤコウガイなどの貝殻を美しい虹色の光沢層がでるまで磨き、そして紋様の形に整えて、暗褐色の樹脂に埋め込んで仕上げる装飾技法をいう。貝以外に琥珀(こはく)やトルコ石、ラピスラズリの細片で飾られることが多い。ヤコウガイは南洋産、宝石はミャンマーやアフガニスタン産と考えられており、広範囲にわたる交易が行われていたことを示している。
正倉院にも類似する花紋の螺鈿鏡が伝わっており、唐代一級の鏡であったことがわかる。
図録295
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