紋様は透かし彫り 表裏二面の合体作品
外形 | 円形 |
装飾 | 象嵌 透彫 |
時代・年代 | 戦国 紀元前4世紀 |
直径・重さ | 10.7 cm 169g |
丸い外形の中に四角い方格の紋様が特徴的な鏡である。天は円形形であり、地は方形である、という宇宙観を反映させた紋様で、後の時代に引き継がれた思想である。
透彫りの紋様がある背面(写真の面)に、別作りした鏡面(写真の裏側)をはめ込んでおり、二枚重ねの構造となっていることが最大の特徴である。表裏の銅合金の比率を変えて別鋳することによって、複雑な紋様が容易に表現できる背面と、姿がよりよく映る白銀色の鏡面を組み合わせている。
図録24