五色の顔料で描かれた四齣の細密画
外形 | 円形 |
装飾 | 彩絵 |
時代・年代 | 前漢 紀元前2世紀 |
直径・重さ | 23.1 cm 774g |
中央のひもを通す孔のある鈕(ちゅう)は、三本の隆起線があることから三弦鈕と呼ばれている。鈕を中心として同心円形の界圏を二重に巡らせ、背面を三分割する。
外区の紋様は鋳型に彫り込まれた細線ではなく、赤、白、黒、紫、黄の顔料で人物が登場する様々な場面が描かれており、最大の特徴となっている。中央付近にも紋様がありそうだが、現状では明らかにできない。
弥生時代の福岡県三雲南小路遺跡からも同種の鏡が出土しているが、絵画は失われている。
図録76