千石コレクションデータベース

異体字銘帯鏡(清銀鏡)いたいじめいたいきょう

異体字銘帯鏡(清銀鏡)-1
異体字銘帯鏡(清銀鏡)-2
異体字銘帯鏡(清銀鏡)-3

銘文に女ごころをしたためて・・

外形円形
装飾
時代・年代前漢 紀元前2世紀
直径・重さ18.2 cm 719g
変わった字体の文字(銘)があることから、異体字銘帯鏡と呼ばれる。鏡の中央の鈕(ちゅう)は、世界の中心にある山の峰を表現しているように見えることから連峰鈕と呼ばれ、その周囲には雲気が漂う。これは、宇宙図としての天地の構造を示すため、山岳を強調しているためと考えられる。また、外縁には光の輝きをあらわす連弧紋が巡っている。
珍しく横書きされた銘文には「秋風起 心甚悲 時念君・・・」とあり、長安の都にいる女性が旅立った夫を思う詩が記されている。また、銀(実際は錫)と銅を用いて作った鏡で衣服を映し身だしなみを整えていたことが記されている。
図録105
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