県指定重要有形文化財
多利・前田遺跡土壙墓出土品一括(20点)(平成14年度指定)
遺跡北端部の扇状地で発見された土壙墓(穴を掘って埋葬しただけの墓)からは、多くの副葬品が見つかりました。出土状況から見て和鏡は箱に入れられ、他の副葬品のうち和鋏(はさみ)以外は、漆の箱に納められていたようです。
出土品から墓の年代は13世紀前半と推定されますが、これほどの副葬品をもつ例は珍しく、また、毛抜きと和鋏という組み合わせは、主に江戸時代以降に見られるようになる風習であることから、副葬品の変遷を考える上でも貴重な資料です。
出土品から墓の年代は13世紀前半と推定されますが、これほどの副葬品をもつ例は珍しく、また、毛抜きと和鋏という組み合わせは、主に江戸時代以降に見られるようになる風習であることから、副葬品の変遷を考える上でも貴重な資料です。
名称 | 多利・前田遺跡土壙墓出土品一括(20点)(平成14年度指定) |
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内容 | 和鏡(瑞花鴛鴦鏡)1・和鋏1・毛抜き1・刀子1・鉄製品2・青白磁3(壺身・壺蓋・合子)・白磁皿1・土師器8・漆箱1・木箱1 |
遺跡名 | 多利・前田遺跡 |
出土地 | 丹波市春日町多利字前田・奥ノ谷 |
備考 | <参考文献>兵庫県文化財調査報告第46冊 |
カテゴリ | 県指定重要有形文化財 |