県指定重要有形文化財

平方遺跡小銅鐸鋳型及び関係品(33点)(平成13年度指定)

平方遺跡は三田盆地を南に向かって流れる武庫川右岸、標高約200mの丘陵上に立地する集落遺跡です。
弥生時代中期後半の住居跡から土製の小銅鐸の鋳型1対、中子の破片1点、土坑から石製の舌、羽口が見つかりました。
小銅鐸鋳型は粘土を焼成したもので、縦が10センチ足らずの小さいもので、4区袈裟襷文(けさだすきもん)扁平鈕(へんぺいちゅう)式の銅鐸が刻まれています。
銅鐸は単独で埋納されることが多く、時期を決めるのが困難でしたが、当資料によって扁平鈕式の銅鐸の製作時期が弥生時代中期後半を含んでいることが明らかとなりました。
名称 平方遺跡小銅鐸鋳型及び関係品(33点)(平成13年度指定)
内容 小銅鐸鋳型3(外型2・中子1)、石製舌1、羽口1、弥生土器28
遺跡名 平方遺跡
出土地 三田市けやき台3丁目
備考 小銅鐸型鋳型は考古博物館テーマ展示室「環境」において展示されています。
<参考文献>兵庫県文化財調査報告第125冊
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