県指定重要有形文化財

深田遺跡出土品一括(70点)(平成6年度指定)

深田遺跡は周辺に国分僧寺、国分尼寺などがあり、延暦23年(804)に気多郡高田郷に移したと『日本書紀』に記されている但馬国府跡推定地の一つと考えられています。
木簡では、紀年銘をもつものが多く、但馬国府が高田郷に遷された時期に近いものから10世紀末までにもおよび、この遺跡が機能した時期がわかるものです。また、墨書土器でも「但馬」や「国当」は硯の存在と合わせて、この遺跡が国府に関係することを示すものと考えられます。
これらの遺物は当遺跡の性格を明らかにするだけでなく、但馬国の平安時代を考える上で大変貴重な資料です。
名称 深田遺跡出土品一括(70点)(平成6年度指定)
内容 木簡(題籖含)35点、その他の木製品26点、墨書土器4点、硯2点、帯金具巡方1点、銅銭2点
遺跡名 深田遺跡
出土地 豊岡市日高町
備考 <参考文献>兵庫県文化財調査報告第99冊
カテゴリ 県指定重要有形文化財