その他代表的な資料
木製直弧紋楔形柄頭(もくせいちょっこもんくさびがたつかがしら)
古墳時代中期(5世紀中頃)の製品と考えられます。
堰を設けて、多くの木製品を貯蔵した流路跡から出土しました。
刀剣の柄のグリップエンド(柄頭:つかがしら)にあたる部分で、直線と円弧からなる「直弧紋」とよばれる紋様が浮き彫りにされています。本体はカエデ属の樹木で、全体に黒漆を塗布、紋様の部分は水銀朱を使った赤漆が認められます。
直弧紋は本例のような刀剣類のほか、盾形埴輪や靫(ゆぎ:矢を入れる道具)形埴輪のほか、九州では石棺の表面などに施されており、呪術的な役割をもった紋様であると考えられています。
形状のわかる木製の柄頭の出土は珍しく、貴重な資料です。
名称 | 木製直弧紋楔形柄頭(もくせいちょっこもんくさびがたつかがしら) |
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内容 | 木製直弧紋楔形柄頭 1点 |
遺跡名 | 入佐川(いるさがわ)遺跡 |
出土地 | 豊岡市出石町 |
備考 | <参考文献>兵庫県文化財調査報告第229冊「入佐川遺跡」 (他サイトへ)https://sitereports.nabunken.go.jp/63308 |
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