その他代表的な資料
木製穂摘具(木包丁)
玉津田中遺跡(神戸市西区)出土の木製穂摘具(いわゆる木包丁)です。
「石包丁」と呼ばれる石製の穂摘具は教科書にも登場するためによく知られていますが、このような木製の穂摘具も同じ時代に使われていました。
「石包丁」のように有名でないのは、木製のものは土中で分解されてなくなってしまい現在まで残ることが少ないためですが、当時は石包丁と同じくらい一般的に使われていたのでしょう。
木包丁は歯がギザギザになるような木取りで作られ、樹種はクヌギ、ヤマグワ、キヤキなどの広葉樹が使われています。
石包丁ほど有名でないのは、木製であるために土中で分解されて朽ち果ててしまい、出土する点数が少ないためです。
左上の資料は、ソケット状になっています。打製の石包丁をはめ込んで刃とし、組み合わせて使ったのでしょう。
名称 | 木製穂摘具(木包丁) |
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内容 | 木製穂積具 3点(報告番号 木器6186・6190・6189) |
遺跡名 | 玉津田中遺跡 |
出土地 | 兵庫県神戸市西区 |
備考 | <参考文献> 兵庫県文化財調査報告第135-5冊「玉津田中遺跡」第5分冊 (他サイトへ)https://sitereports.nabunken.go.jp/63418 |
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