その他代表的な資料
墨書人形(ぼくしょひとがた)
兵庫県の日本海側、但馬地域にある袴狭(はかざ)遺跡群から出土しました。
描かれている顔は、おはらいを行う人が自分の似顔絵を描いたもので、それを身代わりとし、知らず知らずのうちに身体についたよくないものを人形に移し、水に浸けて流してしまおう、という祭祀に使いました。
現在も6月30日に神社で行われる「夏越しの祓え(はらえ)」では紙製の人形(ひとがた)が使われていますが、この木製の人形はその原型となるものです。
同遺跡群(袴狭遺跡と砂入<すないり>遺跡の総称)からは奈良時代から平安時代の人形が大量に出土しています。おそらく、旧但馬国の役所が行ったおはらいの行事で使われた祭祀具であると思われます。
描かれている長いひげは当時の役人の正装だったのかも知れませんね。
名称 | 墨書人形(ぼくしょひとがた) |
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内容 | 墨書人形 2点 |
遺跡名 | 袴狭遺跡群 |
出土地 | 兵庫県豊岡市出石町 |
備考 | <参考文献> ・兵庫県文化財調査報告第161冊「砂入遺跡」 ・兵庫県文化財調査報告第197冊「袴狭遺跡」 (他のサイトへ) https://sitereports.nabunken.go.jp/18828 https://sitereports.nabunken.go.jp/63148 |
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