展覧会
夏季企画展「新発見!ひょうご発掘調査速報2023」
会期 :
2023年7月22日(土)~2023年8月27日(日)
兵庫県教育委員会が令和4年度に実施した発掘調査と出土品調査の成果を一堂に公開する速報展です。
併せて、県内各地から出土した県指定文化財を展示し、地域色豊かな兵庫五国の姿を紹介します。
【主な展示資料】
[令和4年度発掘調査報告書刊行遺跡]
令和4年度に発掘調査報告書を刊行した遺跡について、各遺跡を代表する遺物を展示し、その調査成果を紹介します。
[令和4年度発掘調査実施遺跡]
令和4年度に兵庫県教育委員会が主体となり発掘調査を実施した遺跡の中から、特に重要な遺跡について、速報として紹介します。
[県指定文化財展示「五国の逸品」]
兵庫県を構成する旧五国(摂津、播磨、但馬、丹波、淡路)から、県指定文化財となった遺物を紹介します。
【おすすめの展示品】
1石室に供えられた玉類(豊岡市南構(みなみがまえ)古墳群出土・当館蔵)
南構古墳群では、田んぼに埋没した古墳が11基発見されました。古墳には、地元に多く産出する神鍋山の溶岩を用いた横穴式石室が設けられ、その中から鉄製の武器や馬具、美しい石材で作られた勾玉(まがたま)や管玉(くだたま)、ガラス小玉など多くの副葬品が出土しました。勾玉や管玉は、瑪瑙(めのう)や碧玉(へきぎょく)、滑石(かっせき)などの石材が使われており、山陰地域でよく見られる製作技法が用いられているものが多いことから、これらの玉類の製作には出雲地域の工人が関わっていたことが想定されます。
2朝鮮半島産の陶質土器(西宮市津門大塚町(つとおおつかちょう)遺跡出土・当館蔵)
西宮市南部に所在する津門大塚町遺跡では、古墳時代後期に築かれた古墳の周濠から、朝鮮半島で作られた甕(かめ)や鉢が出土しました。甕は大きく歪んでいますが、使用には問題がなかったようです。古墳の周囲で見つかった竪穴建物跡からは、鉄滓(てっさい)や送風管の羽口など鍛冶作業に関連する遺物も多く出土しており、朝鮮半島から渡来した人々が鉄器生産に従事したことがうかがえます。
3呉の年号が記された銅鏡(宝塚市安倉高塚(あぐらたかつか)古墳出土・当館蔵)(県指定文化財)
安倉高塚古墳(宝塚市)から出土した赤烏(せきう)七年半円方形帯神獣鏡(しちねんはんえんほうけいたいしんじゅうきょう)は、銘文に呉の年号(赤烏七年:244年)が記されていることで有名な資料です。加えて、これまであまり展示されることがなっかった同古墳出土の内行花文鏡(ないこうかもんきょう)や管玉、ガラス小玉についても展示します。
併せて、県内各地から出土した県指定文化財を展示し、地域色豊かな兵庫五国の姿を紹介します。
【主な展示資料】
[令和4年度発掘調査報告書刊行遺跡]
令和4年度に発掘調査報告書を刊行した遺跡について、各遺跡を代表する遺物を展示し、その調査成果を紹介します。
[令和4年度発掘調査実施遺跡]
令和4年度に兵庫県教育委員会が主体となり発掘調査を実施した遺跡の中から、特に重要な遺跡について、速報として紹介します。
[県指定文化財展示「五国の逸品」]
兵庫県を構成する旧五国(摂津、播磨、但馬、丹波、淡路)から、県指定文化財となった遺物を紹介します。
【おすすめの展示品】
1石室に供えられた玉類(豊岡市南構(みなみがまえ)古墳群出土・当館蔵)
南構古墳群では、田んぼに埋没した古墳が11基発見されました。古墳には、地元に多く産出する神鍋山の溶岩を用いた横穴式石室が設けられ、その中から鉄製の武器や馬具、美しい石材で作られた勾玉(まがたま)や管玉(くだたま)、ガラス小玉など多くの副葬品が出土しました。勾玉や管玉は、瑪瑙(めのう)や碧玉(へきぎょく)、滑石(かっせき)などの石材が使われており、山陰地域でよく見られる製作技法が用いられているものが多いことから、これらの玉類の製作には出雲地域の工人が関わっていたことが想定されます。
2朝鮮半島産の陶質土器(西宮市津門大塚町(つとおおつかちょう)遺跡出土・当館蔵)
西宮市南部に所在する津門大塚町遺跡では、古墳時代後期に築かれた古墳の周濠から、朝鮮半島で作られた甕(かめ)や鉢が出土しました。甕は大きく歪んでいますが、使用には問題がなかったようです。古墳の周囲で見つかった竪穴建物跡からは、鉄滓(てっさい)や送風管の羽口など鍛冶作業に関連する遺物も多く出土しており、朝鮮半島から渡来した人々が鉄器生産に従事したことがうかがえます。
3呉の年号が記された銅鏡(宝塚市安倉高塚(あぐらたかつか)古墳出土・当館蔵)(県指定文化財)
安倉高塚古墳(宝塚市)から出土した赤烏(せきう)七年半円方形帯神獣鏡(しちねんはんえんほうけいたいしんじゅうきょう)は、銘文に呉の年号(赤烏七年:244年)が記されていることで有名な資料です。加えて、これまであまり展示されることがなっかった同古墳出土の内行花文鏡(ないこうかもんきょう)や管玉、ガラス小玉についても展示します。
会場 | 当館特別展示室 |
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時間 | 9:30~17:00(入場は16:30まで) |
開催期間中の休館日 | 月曜日(祝休日の場合は翌平日) |
観覧料金 | 大人200(150)円、大学生150(100)円、高校生以下無料 ※( )書きは20名以上の団体割引料金 ※障害者手帳もしくはアプリ提示で本人は75%減免、介助者1名は無料 ※満70歳以上の方は大人料金の半額 |
資料 | 展覧会チラシ(PDF:3.0M) |
関連行事 | ◆ 発掘調査速報会(参加費無料)【要予約】 [日時]令和5年7月29日(土)13:30~16:00(12:45開場) [行事内容]
◆ 講演会「溶岩で造られた石室群-豊岡市南構古墳群-」【要予約】 [講師]山田 清朝((公財)兵庫県まちづくり技術センター技術専門員) [日時]令和5年8月5日(土) 13:30~15:00(12:45開場) ※当館HPの予約フォームで受付。先着順・定員に達し次第締切り。 |