テーマ2環境 自然とともに生きる

10縄文時代の狩猟

縄文時代の狩猟はシカやイノシシ、ウサギなど、豊かな森に暮らす動物たちが獲物でした。狩には犬が使われました。犬は縄文時代からあらわれますが、死骸を丁寧に葬っている例があり、狩猟のパートナーとして大切にされていたようです。

縄文犬は今の犬よりも小型で、鼻先が長くたくましい体をしています。

弓矢は縄文時代から使われるようになります。小型のやじりを先につけた矢を、木の弓でとばしました。

このジオラマの弓は大中(おおなか)遺跡に植えていたイヌガヤを使って作りました。矢も大中遺跡に生えていたカシの幼木を矢ガラにして、先にちいさなサヌカイト製のやじりをつけてみました。

捕った獲物は、肉を食べ、骨は道具に加工し、皮は衣服に加工しました。残すところなく自然の恵みを使い切り、豊かな暮らしを実現したナチュラリストたち。それが縄文人なのです。