テーマ4 交流 みち・であい

  • 運ばれた播磨の石棺

    古墳時代の終わり頃、播磨産の竜山石(たつやまいし)でつくられた石棺が、西日本の各地に大量に運ばれた。

    陵墓参考地の見瀬丸山古墳(奈良県橿原市)の石棺が、修羅(しゅら:そりのこと)にのせられ、播磨から大和へと運ばれていく様子を再現。実物大の展示はさらなるナゾを呼び起こす。

  • はるか大陸をめざす

    古墳時代の船、準構造船を一木から再現。

    巨木を刳り抜いた下半部と、板をつぎたした上半部の2段構造となっている。表面には手斧(ちょうな)とよばれる工具の痕跡がうろこ状に残されており、美しく力強さを感じさせる。

  • 活発化する物流

    平安時代から鎌倉時代、東播磨では須恵器や瓦が大量に生産された。

    京都の寺院からは、東播磨の窯跡から見つかる瓦と型のキズまでぴったりと一致するものが見つかっている。

    東播磨の特産品が都にいる貴族のために使われたことを証明している。

  • 世界に広がる交流

    平清盛の大輪田泊(おおわだのとまり)、かめに入れ地中に埋められた大量の中国銭、物流の規模が大きくなり、港では物と人がにぎやかに行き交った。

    中国製天目茶碗、お茶の文化、アメリカとつながる江戸時代のキセル、明治のタイルなど、貿易を通じて、ひょうごが世界とつながっていった。