7.銅鏃(古墳以外)
青銅製の鏃(矢じり)で、弥生時代から古墳時代にかけて使われた。ここでは、古墳から出土する副葬品としての銅鏃以外を集成している。
東海・中部地方に多く分布する孔の開けられた銅鏃が弥生時代の住居跡から4点もまとまって出土した玉津田中遺跡(神戸市)の例や、弥生時代中期初頭にさかのぼるとされる新方遺跡(神戸市)の例、珍しく弥生時代の墳墓から出土した東山墳墓群(豊岡市)の例のほか、坩堝(るつぼ)と共に未整形の銅鏃が出土し、銅鏃の生産地の可能性がある和久遺跡(姫路市)の例など、注目すべき資料も多い。
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