台湾新北市立十三行博物館との学術文化交流

平成24年(2012)2月13日、台湾新北市立十三行博物館長から古代体験イベント(開館10周年プレイベント「新北市考古生活フェスティバル」、フォーラム)への参加依頼があり、両館の交流がスタートしました。

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【十三行博物館の日本語刊行物】
「バック・トウ・ザ・パスト」(日本語版)
「考古完全攻略」(日本語版)

 

【平成24年(2012)~】

 

それ以降、当館は十三行博物館が毎年春に実施する「新北市考古生活フェスティバル」に参加、フォーラムでの発表やフェスティバルでの古代体験ブースの出展、十三行博物館は当館が毎年秋に実施する古代体験交流事業(「古代体験秋まつり」、「全国古代体験フェスティバル」)での事例報告や古代体験ブースの出展など、互いに博物館教育や古代体験のスキルアップなどに関する交流を深めてきました。

 

【平成29・30年(2017・2018)】

両館はさらに交流事業を進化させ、国際交流をとおして、両館における博物館活動と考古学の調査研究等の発展に資することを目的とし、相互信頼と尊重に基づき学術文化交流協定を締結することになり、2月8日、両館の館長が十三行博物館において「学術文化交流協定書」にサインをしました。

そして、平成29年7月には、兵庫県立考古博物館で「台湾パイワン族の文化-太陽王子の神珠-」展を開催、翌年の平成30年6月には、十三行博物館で「Hi!海-東亜海島文化特展」を共催し、互いに館蔵品資料を出品した展覧会を開催しました。

 

【令和2年(2020)~】

その後も、事業を通じて互いに交流を深めてきましたが、令和2年の春からは新型コロナウィルス感染症の対策のため、人的往来ができなくなりました。
しかし、令和3年度からオンラインでの学術フォーラムに参加するなど、可能な方法で交流を続けています。

 

【令和3年(2021)】

〇「2021年新北市国際考古学フォーラム 史前集落探求」にオンラインで参加。
『市民参加の史前建物復原の成果と課題』の演題で髙瀨事業部長が発表。
 発表の様子はこちらから(Youtubeへ)

 

【令和4年(2022)】

〇「2022年新北市国際考古学フォーラム 人面・土偶装飾付土器の研究」にオンラインで参加。
 『出土した「ひょうご」の顔』の演題で永惠学芸員が発表。
 (PDF 18MB)P53~

 〇十三行博物館の紀要『遺址 十三』2022年に当館の事業部長、髙瀨一嘉が寄稿。
  髙瀨一嘉「遺跡は誰のものか -大中遺跡(日本国)が存在する意味について-」(PDF 16MB)
  (十三行博物館のHPの電子書籍へ) P40~

【令和5年(2023)】

〇「2023年新北市国際考古学フォーラム」及び「2023新北市考古生活フェスティバル」4月13日(木)~17日(月)に参加。

・フォーラムでは「交流を支えた古代船 ―日本列島の準構造船を中心に―」の演題で藤原怜史学芸員が発表。
 発表の様子はこちらから(Youtubeへ)

・フェスティバルは藤原学芸員と永惠学芸員が組紐体験を実施。
 詳細はInstagramへ

〇十三行博物館の紀要『遺址 十三』2023年に当館の学芸員、永惠裕和が寄稿。
 永惠裕和「DEMデータを用いた、台湾本島に所在する城館遺跡の分析」
 (十三行博物館のHPの電子書籍へ) P16~

【令和6年(2024)】

〇「2024年新北市国際考古学フォーラム」及び「2024新北市考古生活フェスティバル」4月17日(水)~22日(月)に参加。

・フォーラムでは「動物考古学的発見とその活用~兵庫県の事例から~」の演題で渡瀨健太学芸員が発表。

・フェスティバルは野島学芸員と渡瀬学芸員が木簡を使ったワークショップを実施。
 「木簡に干支をひらがなで書こう」。墨をするのは転用硯を使用。
 詳細はInstagramへ